金井山城

◇金井山城(クムジョンサンソン) 금정산성 ◇

釜山北部、金井山(標高802m)に残る山城「金井山城」。尾根沿いに続く山城は、長さ18,845m、高さ1.5〜3m、総面積約8.2㎢と韓国最大の規模を誇る。韓国の万里の長城とも呼ばれ、1971年には史跡第215号に指定されている。
金井山城の築城は三国時代と推測されるが、現存するものは文禄・慶長の役で被害に遭った東莱府民が避難と抗戦のために1707年頃から再築したといわれる。山城はその後、軍人や国清寺、海月寺、梵魚寺の僧侶たちによって守られてきたそうだ。史跡指定後の1972年には東門と南門、1973年に西門、1986年に北門を復元。1976年からは第1望楼〜第4望楼を復元し、その後も継続的に整備をしている。
東西南北の門はそれぞれに趣きが異なり、見ごたえがある。見晴らしのよい地(標高415m)にあり、山城の玄関口ともなる東門。4つの門の中で唯一、渓谷沿いに建ち、堅牢で美しい建築を誇る西門。北正面に最高峰の姑堂峰を望み、2009年に上部を復元し壮大さが増した南門。ほかの門と比べて規模が小さく、アーチ型の装飾もない造りながらも、素朴な存在感を持つ北門。東門はバス停からも近く、公園のように散策できるため、ツーリストにも行きやすいといえる。
金井区、東莱区、北区、梁山市に面して広がる金井山。金井山城城壁がこれらの行政区域の境界になっているという。

☆渓谷沿いに佇む金井山城西門(別名、海月門)

DATA

住/釜山広域市金井区
交/東門:地下鉄1号線温泉場駅(3番出口)より大通りを渡ったところにあるバス停よりバス203番利用(金井山城東門下車)。
西門:温泉場駅(3番出口)より大通りを渡ったところにあるバス停よりバス203番利用(終点下車)、車で約10分。
南門:温泉場駅(3番出口)より徒歩約15分、金剛公園ケーブルカー利用、下車後徒歩約20分。
北門:地下鉄1号線梵魚寺駅(7番出口)下車、徒歩約5分のビアイマート前バス停よりバス90番利用(梵魚寺駐車場下車)、梵魚寺より徒歩約30分。
※金井山の登山コース上にも各門をまわるルートがある

◉出典/金井区HP

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