◇ 東莱府東軒(トンネブ トンホン) 동래부 동헌 ◇
東莱市場のすぐそばにある、釜山広域市記念物「東莱府東軒」(1636年創建)。東軒とは、朝鮮時代の首領の執務空間で、客舎の次に重要な施設。吏庁、武庁、郷庁といったさまざまな管轄建物の中心となる場所といわれる。
東莱府東軒は、日本と近いという立地環境から、官房、戦略要衝地として重視、早くに設置されている。建物の中心となる忠信堂は、日本統治時代後に東莱郡庁舎として、1973年の梁山郡編入後には梁山郡の支所に使用された。東莱府東軒は、創建後に増改築が行なわれているが、日本統治下で忠信堂と燕深堂のほかは撤去、移転された。現在の建物は、復元、再移転したものも含まれる。
DATA
住/釜山広域市東莱区明倫路112番キル61
営/9:00〜18:00(10〜3月は17:00まで)
休/年中無休
料/無料
交/地下鉄4号線寿安駅より徒歩約7分(5番出口利用)
◉参照/文化財庁文化遺産ポータルサイト